徒然なるままに〜風を探して編〜
こんにちは。
今日は日記的な事を書いて見ようと思います。グダグダと長文になりますがお付き合い頂ければ幸いです
今世界は新型コロナウィルスという危機に直面しています。現段階ではワクチンの開発成功を皆が待望し、抗体も持続しないという研究結果が発表され希望と不安を行ったり来たりしながら不安定な精神状態の中日々の生活を送っていらっしゃる方も多くおられるのではないかと思います。
今から申し上げることに批判される方も多くいるとは思いますが個人的に思っている事を率直に書こうと思います。
「新型コロナウィルスに打ち勝つ」という言葉をよく見かけますが、打ち勝つなんてことは不可能かと思っています。今まで僕たち人間は科学の力を持って自然をコントロールしてきた、それが文明をつくってたのは間違いありません。AI(人工知能)もそうですが、科学が全ての問題を解決してくれるというとんでもなく誤った考えが広がっている事に違和感を感じています。
僕たち人間はコバエや雑草さえ0からつくり出すことは出来ません。それに似た何かはつくれるけど、そのものはつくれません。
ましてや、人間の意識や気持ちも解明されていないのにシンギュラリティなんて起こりようもないし、人間を超えた何かなんてつくり出す事なんて出来るはずはありません。
自分の周りを見渡すとビルが建っていたり、飛行機が飛んでいたり、車が走っていたりします。人間はそういう「道具」はつくり出すことはできるのですが、同じ様に隣にある木や虫、空や夕焼けのような「自然」はつくり出すことは出来ません。つまり自然は全くコントロール不可能な存在だということです。
私たち人間には出来ない事があるんだ、というすごく当たり前な事を受け入れるべき時だと思っています。
でもそんな中でも出来ることはあります。自分もいつ感染者になるか分からないという事をちゃんと受け止めて、自分の周りの人たちを思いやる事は出来ます。コロナの影響で困っている人が周りにいれば応援し助けるという事です。
先日、長崎に行った際に、まさか本当にそんな事があるんだという話しを聞きました。
罹患者に対して、その住所を突き止め、お前には食品を売らないというスーパーがあり、玄関には、出ていけという貼り紙がされたり、その方は自殺まで考えていたりと。。。
その話をして下さった方は老練の美容師で飲食店も経営されている方です。コロナ禍で店を開けているだけでもイタズラ電話が掛かってきたり、嫌がらせを受けているとのことでした。でも彼女はそこで働く人の学費や生活費の為に自分は店を開けるんだという強い意志をもって営業されてるというお話を聞きました。彼女はその罹患者の方の玄関先に食材を届けているとのこと。
その話しを聞いた時に自分は今後何を大切にして生きていくのかっていう事を考えてさせられました。
僕は趣味でウィンドサーフィンをやっているのですが、これは風や波という自然のコンディションに大きく左右されるスポーツです。吹いてくる風の方角によって自分が進む方向が決まってきます。海上のスポーツなので海のうねりや波にも影響されます。その風や波は地形や気圧、温度や潮の流れによって日々変化して文字通り1日として同じ色や表情の海はありません。自分がコントロール出来ない自然と一体にならないと上手くできないスポーツです。(僕は全然にヘッポコウィンドサーファーなのですが笑)
画像は、僕のウィンドの師範、志賀直樹氏です。
先日、先輩のウィンドサーファーに言われた言葉があります。
「向かい風か追い風かは自分の身体がどっちを向いてるかによって決まる」と。
今のこの時世、風がどかから吹いていて、自分がどこを向いてどこに向かって行くのか。
そんな事を考えてる真夏の日です。