長崎の古民家飲食店物語〜ある意味での闘い〜①
現在プラン中の長崎の店舗リノベーション案件をご紹介したいと思います。
長崎にある龍頭泉という景勝地の近くにある古民家の飲食店です。本当にロケーションが素晴らしい場所です。
巨石があって、その上流に滝があって。この時期新緑がすごく美しい風景です。あの巨大な岩が昔、滝の上からすごい川の流れに乗ってゴロゴロと落ちてきて今ここに定置してるのかーとか川の流れを意識してその周りにある木々がそれを避けるように茂っているのかーとか。その流れを避けた木々達が、僕たち人間の視界を滝まで開いてくれてるのかー(木々はそんなこと知らねってことだと思うのですが笑)とか。そして、ハコもいい感じ。
元蕎麦屋さんを居抜きで入られてて、建築的空間は素晴らしいけどなんだか活かしきれていない感じの現状です。
そして、なんと言っても僕が心を打たれたのはここのオーナーさん。
70代の女性で本当にパワフル!!!!彼女みたいな人が時代を作ってきたんだなーという方。もともと長崎が故郷だったようで帰郷されたそうです。それまではずっと東京で結構な数の店舗を構えてバリバリ、ガンガンやってらっしゃた。今も全く彼女は同じ。そんな彼女は本当に素晴らしいと思う。そして5猫と暮らしてらっしゃって。なんたって自分の頭で考えて行動する。そういうあたり前だけどすごく難しいことをこの社会でずっとやってきて色々と闘ってきた方。幾度となく艱難辛苦を乗り越えられてきた方なんだろうなー。
話してて、結構ぶつかったり色々あるけどそれが心地いいし、人と接してるなと思える方との仕事。
こういうクライアントと仕事をするといい仕事ができます。
さて、彼女の納得できる提案をできるか。闘いが始まります。