福岡で収納部分リノベーション〜その⑤金物ディテール編~
福岡でのリノベーションのご紹介です。 今回は収納部をこちらのCG↓のようにリノベーションしてリビング空間を広くします。
前回までは解体作業の様子をご紹介しました。
予定通りキレイに解体作業が完了しました。現状を残す部分に影響がでないように慎重な解体作業をしました。
今回は上の工程②~の作業をご紹介します。
まずは見えかがりの意匠をそろえるために一番手までの柱を新規で増設しました。
そこに天井の木と塗装面を見切るためにL型の金物を設置しています。(天井の黒いラインの部分)
このL型の金物の位置も事前に細かく設計していたので予定通りに納まっています。同時に収納になる部分の下地も組んでいます。
天井の木パネルが無事納まりました!肝のL金物はほとんど見えないのですがそれでいいし、それがいいんですね。
テクニカルな話になるのですが今回の現場ではこのL型の金物が結構地味にいい働きをしてくれます。
上の図面の「見切り黒」ってのがその部分です。
このL型の見切りの位置決めは適当にやっているわけではなくて、存在感を消しながらも線として異素材を「見切ってくれる」んですね。縁の下の力持ち的役割を果たしてくれています。
新築の場合だとここまで計算してあえやこれやとやる必要はないのですが、部分的にリノベーションする場合は既存の部分と新しい部分の「取り合い」(それらがぶつかってくる箇所をどうデザインするか)が細かなシミュレーションと設計が必要になってきます。
それがデザインの醍醐味であもあり、ぱっと目には分かりづらいのですが、その「分かりづらくして」、「気にならないようにして」そこに違和感なく自然と「納まっている」っていうのがディテールのデザインになります。
それでは今回はディテールの話をご紹介しました!