リノベコラム

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リノベーションノウハウ

現場調査から学ぶリノベーション前に知っておきたいこと Vol:9

初期プラン作成

今回の記事では初期プランの作成をご説明します。

連載記事Vol:1~Vol:8までの現調での情報を踏まえ、施主さまよりご要望のあった内容を踏まえプランニングしていきます。

まずは既存図という現況の図面を作成します。この図面には現調と竣工図書の確認で把握した全ての情報が記載されているものです。

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この既存を元にまずは手書きでラフにエスキースを行います。フルスケルトンリノベーションの場合はマンション構造が「ラーメン構造」であれば、間仕切り壁は基本的に解体できる為空白の状態(占有部内が全てオープンのワンルーム)からプランを考えることができます。

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【水周り(キッチン、浴室、トイレ、洗面、洗濯機)のプランニング】

「Vol:1パイプスペース(PS)の現調」と「Vol:2給排水設備の現調」と当該マンションの竣工図から確認した情報を集め「現実的」なプランニングを行います。排水勾配の確保の為の床上げの高さや、梁下の寸法、スラブ間寸法を確認しながら各設備が問題なく納まるように配置していきます。

キッチンに関しては「Vol:4の換気設備の現調」でもご説明した通り、換気ダクトのルート情報も合わせて加味しながらプランしていきます。

【その他居室関連のプランニング】

上記水回りのある程度の位置関係を決めながら同時にヒアリングでのご要望内容を噛み合わせながら平面プランをラフで手書きで構築していきます。

ある程度ラフに構成が決まったら、サイズや通路幅など実際の寸法に落とし込みながらの検討が必要になってくるのでCAD上でデータ化していきながら調整していきます。

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この作業を繰り返してヒアリングを元にしたプランを数プラン作成していきます。

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簡単に言えば抽象的なご要望を具体的な目にみえる「実現可能性のあるプラン」に落とし込む仕事になります。

ご要望が実現できそうにない場合や不確定要素(解体確認)が残る場合はご説明しながらプランのご提案をしていきます。

具体的に目にみえる平面プランにすることによって施主さまと設計側の共通認識を共有できるようになり方向性を決定しやすくなります。