men for the space(ビフォー/アフター)
ヒアリング
1981年の新耐震基準への建築基準法改正前に建てられた2階建ての住宅のリノベーション計画。現状からお施主様のお好きなスタイルへと構造補強を施しながら計画を進めていく事を求められたプロジェクトです。
提案
叩き台としていくつかのプラン、デザイン案をCGパースにて提出させて頂きイメージを膨らませて頂きながらお施主様と最終案へとまとめていきました。
完成
閉じたキッチンをオープンにし、石、木、鉄の素材感溢れる温かい空間になりました。構造上撤去することが出来なかった柱もカウンターと同素材で巻き、違和感なく空間にとけ込ませました。
キッチン
キッチンはパナソニックのリフォムスを使用しています。カウンターの天板にはウォールナットの無垢材を使用。キッチンの手元にはキッチンペーパーやちょっとした調味料等をおけるカワジュンのKitchen Hanger Systemを設置し必要なパーツをご自分で揃えてキッチン周りの機能をアレンジできるように構成しています。
カウンターの腰回りの仕上げ材にはウォールナットの節有り材を使い木の素材感がより感じられるようにしました。足元はステンレスのヘアライン仕上げのプレートを使用しシャープな仕上がりにしています。
コンロ裏には無骨な割肌の表情が力強いタイルで仕上げました。石質、木質、金属質が集合するカウンターになりました。
ダイニング
リビングまで続く床はカリン材のフローリングを使用。カリン独特のオレンジ色がウォールナットにもマッチしています。ペンダント照明にはデンマークのデザイナー、セシリエマンツのデザインでLightyearsから発表している名作のcaravaggioを設えました。この照明は鉄の絞り加工技術によって製作されています。鉄のシャープな輪郭が光を切り取ったような明かりを作り出す美しいペンダント照明です。
ダイニングとリビングの仕切りにはアイアン製のパーテーションを製作しました。腰にはレンガタイルを使用しています。レンガタイルは加工性とコストに優れています。アイアンとの納まりや腰壁の角の納まりに細かい加工が必要になるのですが、レンガタイルはレンガの質感そのままに表情豊かな彩りを与えてくれます。
ガラスには安全性を考慮し、5ミリ厚の強化ガラスを採用しています。
書斎
ダイニングに隣接した書斎を設けています。
既存住宅がL字にガラスの開口が取られ防犯上望ましくないとのことで、開口面積を狭くし、残りのスペースに書斎を設けました。
リビング
リビングとダイニングを仕切るアイアンのパーテーションを壁にヒラシマのブラックガラスのTVボードとウォールナット無垢材のセンターテーブル、マスターウォールの定番ソファー、Beakをコーディネートしています。
照明は調光、調光式のダウンライトを採用しています。電球色から昼白色まで、色、明るさを調整することができます。昼間の明るい光が必要な時間から夜のリラックスした時間とそれぞれに対応できる照明計画になっています。
廊下
トイレ
ベッドルーム
寝室の枕上部の照明は枕元にスイッチを設置し就寝時に手元で操作できるように設計しています。
子ども部屋は床はチェリー材を使用し、収納戸はクロスを張り替え取手を新しく取り替えました。
浴室&洗面所
ユニットバスはTOTOのSAZANAを採用しました。在来工法のお風呂からユニットバスへ入れ替えました。
洗面台は既存の天板を残し、足元の収納を造作し新しいものに入れ替えました。