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赤坂のマンションリノベーション〜⑤解体と既存状況把握編〜

今日は福岡の赤坂のリノベーションの現場の様子をご紹介します。

解体工事がほぼ完了して、廃材を搬出した段階で「墨出し」という作業をします。

この墨出しとは、現場がサラの状態になり計画図面が机の上での作業から実際に現場でちゃんと計画通りに納まるかを実際に現場に線を引きながら確認して壁位置を確定していく作業になります。

現場様に壁位置を記した図面を用意して、各業者と打ち合わせしながら計画通りに成立するかを確認していきます。

今回の物件に関しては、竣工図という当該マンションが新築された時の図面が詳細に残っていて計画前に事前に情報を整理して確認していたので大きなズレなく計画通りに進めることが出来そうでしたが、竣工図と実際の現場ではズレがある事は大いに起こり得る事なので、解体後に最終確認を行うことがすごーーく重要なのです。

今回の計画はスケルトンでのフルリノベーションなので間取りを既存から全て変更していきます。

既存から間取りを変更すると言うことはスプリンクラーの位置が代わり、キッチンの位置が変わり、空調が変わりと色々と変わりますので、その設備に付随するダクトや配管位置が変わるという事になります。

その配管や、ダクトはこの写真の様に構造体(梁)を貫通して配管されている事がマンションでは常です。

不都合が起きた時に、じゃあこのコンクリートの構造体にさらに穴開けて都合がいいように配管すればいいじゃん!って訳にはいきません。

ですので事前にこの貫通位置を竣工図ベースで把握して新規プランを構築し、施主の要望に叶うように現実味のあるプランニングと打ち合わせが一番重要と言ってもいいほど重要でデザインっいう見た目だけじゃないデザイン力ということになってきます。

こちらが↓その貫通位置を把握していた箇所になります。

解体する前にはこれらの貫通位置は目に見えないものなので竣工図情報ベースで打ち合わせして施主の合意を取り、解体後に現物確認して天井高さの最終決定や各納まりを最終決定するという流れになります。

建築とは膨大な時間を掛けて計画し、施主さまの時間も使ってもらって打ち合わせしていくものなのでこの様な前提予条件の情報把握が重要になってきます。

今回は地味な話になりましたが、こういう地味で泥くさい作業と情報処理の上に最終的に皆様の目に触れるかっこいいものが出来ているですよーという話しでした。

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