「街と繋がる保険事務所」というコンセプトを具体化するためにトンネル形状を採用し、奥の抜けを実現する為に外と内の関係を考え、徹底的にディテールを詰めていきました。天井の木の乱貼りで奥方向への視線を誘い、照明、空調設備が天井のラインを邪魔しない様、両サイドにスリットを設けそこに全てをインストールしました。壁も外部から内部まで全て同一の仕上げとし、建具枠は収納内部に納め線を消し壁と同一化しています。垂れ壁や、家具寸法を全て同一の高さとし奥への水平ラインを強調しています。 再奥のハメ殺しの開口は借景となり、内部に植物を置く事で外部環境を内部に引き込むように設計しました。 外と内との関係づくりをプランニングとインテリア設計で熟考しコンセプトと機能を両立させるデザインへと昇華させました。
写真:マリエッティ(uruphoto)